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フジバカマについて

フジバカマってどんな植物??

秋の七草の一つであるフジバカマ(キク科の多年草)は、日本書紀、万葉集や源氏物語などに登場し、古より親しまれてきた植物です。年号「令和」のもととなった「初春の令月にして、気淑(よ)く風和らぎ、梅は鏡前の粉を披(ひら)き、蘭は珮後(はいご)の香を薫(かお)らす」(万葉集巻5の「梅花の歌三十二首」の序文)にも「蘭」(フジバカマの別名)という名で登場しています。

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現代におけるフジバカマ

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数多くの和歌に詠まれるなど日本の歴史文化に密接に関わってきたフジバカマですが、近年は都市化に伴い、日本原種のものは絶滅してしまったと思われていました。ところが、1997年に洛西大原野の貯水池の畔にわずかに自生していたものが発見され、「乙訓の自然を守る会」によって保全されてきました。2007年度からはKBS京都放送局が中心となり、「守ろう!藤袴プロジェクト」が推進され、2009年度からはそれを引き継ぐ形で公益財団法人京都市都市緑化協会によって梅小路公園で「藤袴と和の花展」が行われ、普及啓発活動が進められてきました。 現在、洛西大原野、梅小路公園をはじめ、京都でも、数多くの寺社仏閣、地域において原種から株分けされたフジバカマが栽培されるようになり、フジバカマの保全ネットワークは年々拡がってきています。

SDGs活動との連動

渡り蝶アサギマダラは気温が20~25℃以下になると高原や山から里に舞い降りてきます。しかし、地球温暖化が進み、気候が変動していくと、フジバカマが開花する初秋に里に降りることができず、フジバカマの花の盛りにアサギマダラはその蜜を吸えなくなる日がくるかもしれません。フジバカマの保全活動を通じて、アサギマダラの飛来を心待ちにすることは、地球温暖化の防止の必要性に想いを馳せ、SDGsの目標13「気候変動に具体的な対策を」達成の啓発につながっていく可能性があります。  また、嵐電沿線フジバカマプロジェクトの活動に参加し、絶滅寸前種フジバカマの保全活動に取り組むことは、SDGsの目標17「パートナーシップで目標を達成しよう」を体現することにもつながっています。

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